こんにちは、みやこです。
ステイ・ホームで、Amazonプライムばっかり見てます。
その中で、心に残るフレーズがあったアニメがあったので、ご紹介します。
それは、「どろろ」
「どろろ」は、かの巨匠・手塚治虫先生の作品でございます。
手塚治虫先生は、「ブラックジャック」「鉄腕アトム」などなど・・・
数多くの名作を生みだしてきました。
私も、幼き頃から慣れ親しんだ作品が沢山ありますが、「どろろ」は今まで読んだり、アニメを見たりしたことはなかったのですよ。
昔、妻夫木聡さん・柴咲コウさん主演で実写版があったような。。。
「どろろ」を何故いままで、読まなかったのか?
というと、冒頭の百鬼丸の人間っぽくない おどろおどろしさが相まって、なんとなくね・・・
単なる読まず嫌い。
今回は、暇だし、現代版っぽくアレンジされた綺麗めの絵(アニメ)だったから見ることにしました。
「どろろ」あらすじ
時は、戦国時代。
醍醐の国を治める領主が、鬼神に国の安寧と権力を祈願すると、願いを叶えるのと引き換えに、生まれたばかりの息子の身体を奪われてしまいます。
そして、鬼神に五体を奪われてしまった息子・百鬼丸が、自分の身体を取り返すべく、孤児のどろろと一緒に鬼神と戦いながら旅をするというストーリーです。
そして「どろろ」感想
いやぁ、深いです。ふかいぃぃぃぃ・・・
さすが、手塚治虫大先生です。
出てくるキャラクター、それぞれが
「この道を選んで正解だったのか・・・?」
「その道を選ぶ以外なかったのか・・・?」
そんな苦悩を抱えているんですね。
百鬼丸一人の犠牲の上に、国ひとつが成り立っている。
皆が苦しむことになるのに、自分の幸せを選択していいのか?
誰か一人が犠牲になれば、それで良いのか?
そして、最終回前のエピソード23「鬼人の巻」でのシーン。
「何者かの頼って築いた平安は脆い。(略)自らの手で掴まなかったものは、守ることもまたできない。」
という縫の方(百鬼丸の母)の言葉。
この長いストーリーを見てきて、視聴者も気づいてきたことなのよね。
安易に誰かを生贄に捧げただけで、他の人は誰も努力していないことに・・・
深い・深いわぁぁあ・・・
そして、それだけでは終わらないのが、手塚治虫大先生。
「自らの手で欲しいものをつかみ取る為に、力が必要!」と豪語するどろろに、更に畳みかける この台詞。
琵琶丸「なるほどね、だけど気をお付けよ。力を求めて行き着く先は、修羅鬼神かもしれないよ。かと言って、力を持たず争わず、仏の道・情けの道を行けば、どちらに振り切れても、人ではなくなってしまうのさ。」
村人「どっちにしても、人じゃねぇってことか・・・」
縫の方「結局、人はその狭間で、もがいていくしかないのかもしれません。」
琵琶丸「逆に言うと、だからこそ、人でいられるってことで・・・」
善か悪かでもなく、結局、人は苦悩し、生きていかねばならない・・・だからこそ人・・・
そんな気持ちになる 心に残るシーンでした。
「人間とは・・・?」を問うアニメ「どろろ」でした。