Only お湯 Diary

湯う(言う)だけ…とあるアラフィフおひとりさまの徒然日記。

【アニメ「どろろ」感想】だからこそ、人間。

f:id:nipoqo:20200511100740j:plain


こんにちは、みやこです。

ステイ・ホームで、Amazonプライムばっかり見てます。

その中で、心に残るフレーズがあったアニメがあったので、ご紹介します。

それは、「どろろ」

「どろろ」は、かの巨匠・手塚治虫先生の作品でございます。

手塚治虫先生は、「ブラックジャック」「鉄腕アトム」などなど・・・

数多くの名作を生みだしてきました。

私も、幼き頃から慣れ親しんだ作品が沢山ありますが、「どろろ」は今まで読んだり、アニメを見たりしたことはなかったのですよ。

昔、妻夫木聡さん・柴咲コウさん主演で実写版があったような。。。

「どろろ」を何故いままで、読まなかったのか?

というと、冒頭の百鬼丸の人間っぽくない おどろおどろしさが相まって、なんとなくね・・・

単なる読まず嫌い。

今回は、暇だし、現代版っぽくアレンジされた綺麗めの絵(アニメ)だったから見ることにしました。

「どろろ」あらすじ

時は、戦国時代。

醍醐の国を治める領主が、鬼神に国の安寧と権力を祈願すると、願いを叶えるのと引き換えに、生まれたばかりの息子の身体を奪われてしまいます。

そして、鬼神に五体を奪われてしまった息子・百鬼丸が、自分の身体を取り返すべく、孤児のどろろと一緒に鬼神と戦いながら旅をするというストーリーです。

そして「どろろ」感想

いやぁ、深いです。ふかいぃぃぃぃ・・・

さすが、手塚治虫大先生です。

出てくるキャラクター、それぞれが

「この道を選んで正解だったのか・・・?」

「その道を選ぶ以外なかったのか・・・?」

そんな苦悩を抱えているんですね。

百鬼丸一人の犠牲の上に、国ひとつが成り立っている。

皆が苦しむことになるのに、自分の幸せを選択していいのか?

誰か一人が犠牲になれば、それで良いのか?

そして、最終回前のエピソード23「鬼人の巻」でのシーン。

「何者かの頼って築いた平安は脆い。(略)自らの手で掴まなかったものは、守ることもまたできない。」

という縫の方(百鬼丸の母)の言葉。

この長いストーリーを見てきて、視聴者も気づいてきたことなのよね。

安易に誰かを生贄に捧げただけで、他の人は誰も努力していないことに・・・

深い・深いわぁぁあ・・・

そして、それだけでは終わらないのが、手塚治虫大先生。

「自らの手で欲しいものをつかみ取る為に、力が必要!」と豪語するどろろに、更に畳みかける この台詞。

琵琶丸「なるほどね、だけど気をお付けよ。力を求めて行き着く先は、修羅鬼神かもしれないよ。かと言って、力を持たず争わず、仏の道・情けの道を行けば、どちらに振り切れても、人ではなくなってしまうのさ。」

村人「どっちにしても、人じゃねぇってことか・・・」

縫の方「結局、人はその狭間で、もがいていくしかないのかもしれません。」

琵琶丸「逆に言うと、だからこそ、人でいられるってことで・・・

 善か悪かでもなく、結局、人は苦悩し、生きていかねばならない・・・だからこそ人・・・

そんな気持ちになる 心に残るシーンでした。

「人間とは・・・?」を問うアニメ「どろろ」でした。