昨日、市村正親さんと鳳蘭さんが主演の「屋根の上のヴァイオリン弾き」を観に行きました。
年に一度は舞台に行きたい・・・お金があったら、もっと行きたい(笑)
森繫久彌さんが演じていた頃から、「屋根の上のヴァイオリン弾き」は気になっていました。
なぜ気になっていたかというと、有名なストーリー(らしい)から。
森繫久彌さんという名優を一度くらいは生で観てみたいという気持ちもあったかな。
でも、どんなストーリーかさえも、イマイチよく分からない 不届き者。
今回、市村正親さんが主演なので、先行予約で、チケットをゲットすることができました。
「屋根の上のヴァイオリン弾き」のあらすじ
1905年―帝政ロシアの時代。
お人好しで働き者のテヴィエ(市村正親)は、妻のゴールデ(鳳 蘭)には頭が上がらないが、5人の娘たちと、貧しいながらも幸せな日々を送っていました。
上3人の娘たちはお年頃。
結婚話や恋愛話があり、テヴィエ一家は ひと騒動、ふた騒動・・・
そして、テヴィエ一家は、革命の波に飲み込まれることになるのです。
「屋根の上のヴァイオリン弾き」の感想
市村正親さん、最高です。
存在感はいざ知らず、独特の間の取り方が絶妙。
娘たちを愛情深く見守る父親を コミカルあり、哀愁ありで 上手く演じていました。
次女の神田沙也加さんも 可愛かったです。
遠い昔「レミゼラブル」コゼット役を演じていた神田さんも観たことがあるのですが、昔に比べて声量がしっかりしてる印象を受けました。(大体何年前の話をしてるんだ・・・)
宗教観、民族、価値観の相違
ユダヤ系の話なので、宗教観の乖離が激しすぎて、理解しがたい点が多々あり。
のらりくらり、だらだらと生きてきた私は、日常の中で「神様」について思いを馳せることは皆無。
盆暮れ正月くらいでしょうか・・・
なので、「神が罰を与える」という思想が、どうしても受け入れられず。
「ノア」の感想でも書いたのですが、なんでも「神様」のせいのように思えてしまってね。
「神様」のせいじゃないのに!
貧乏なのも、村離散(一家離散)みたいな状況になったのも、人が作った社会のせい、自分のせい なのよ。
ハッピーエンドではなく、誰も幸せになっていなくて・・・
政局によって、ささやかな幸せすら奪われてしまう。
最後に、テヴィエが舞台に向かって ク゚っと空を見上げた後、荷車を引いて去っていくシーン。
確かに そこが 新天地でも頑張るよ!というメッセージだったのかな~と思うけど、ストレスが溜まる作品です。
もし、自分がテヴィエ一家でも、結果は同じだろうと思うけど、何か出来ることはなかったのかな・・・と考えてしまう。
結局、何もできない、何も変わらない無力さを痛感するから、ストレスなのかも。
「屋根の上のヴァイオリン弾き」を観る前にやっておきたいこと
ぜひ「屋根の上のヴァイオリン弾き」のオフィシャルブログを読んでから行くことをオススメします。
ameblo.jp
特に「屋根の上で考えてみた」シリーズはユダヤの習慣が わかりやすく説明されています。
しかも、舞台に出てくる演出や小道具など 紹介されているので、舞台を観ながら「あー、あれね」と楽しめると思います。
この物語は、宗教・民族・風習など、異文化の内容が山盛りな為、その違いを多少インプットした方が、舞台は断然楽しめると思います。
なぜ、かたくなに「しきたり」を守るのか?
なぜ、自由に生きられないのか?
など、疑問が沢山湧き出てくるのですが、そこは宗教、民族、風習、時代背景の違い。
ある程度の知識がないと、登場人物おのおのの想いが、理解しがたいのかもしれません。
私は、なんの予備知識なく、フラフラーと行ってしまったので、勿体ないことをしたと反省しています。
日生劇場について
日生劇場に行くのも初めて。そんな日生劇場にも見所満載らしい。
古い建築物ですが、今は どんなにお金をかけても再建築することは難しいと言われているそうです。
と彼が言っていました。
その彼のネタ元は「マツコの知らない世界」だそう。
見所は
・スペインの大理石を使った床・階段
・天井:アコヤ貝が2万枚張り付けられている。
・壁:ガラスのタイルが手作業で張り付けられている。
席は、前から3列目だったのですが、近すぎて見づらかったかも。
後ろ過ぎても、目が悪いので役者さんの表情は見えづらいし、難しいところ。
4~5列目の真ん中が、王道なんでしょうね。
3列目より4列目の方が、前に通路として空間があるので、足が投げ出せて良いかも。
あくまで抽選なので、席は選びようがないのですが・・・(汗)